其の十四 客は神か?いや客は客だ

客は神か?いや客は

よう、俺が新講師の新井新(あらい あらた)だ。
俺のことはあらたと呼んでくれ。

さて、記念すべき俺の最初の講義だが、ここでは俺の持論をお前たちに伝えたい。
俺の言っていることが正しいかどうかは、お前たちで判断してくれ。
正しくないと感じたなら、それはそれでいい。その場合は、この文を読みながら俺と戦ってくれ。

なお、この話は、自分が客の立場との前提で読み進めてほしい。仕事中に「客は神だ」と考えるのは、いっこうに構わない。

さて、本題に入ろう。
「お客様は神様だ」
日本に住む者なら誰でも一度は耳にしたことがあるだろう。本当に神様なのだろうか?
俺は決してそうとは思わない。むしろ、逆だ。

仮に飲食店に入ったとしよう。客である俺たちは、金を払って食い物を注文する。店員は、俺たちのために食い物を用意し、持って来てくれる。

さて、ただ金を払うだけの客と、食い物を用意し持って来てくれる店員と、どっちが神だろうか。

客が神だと思っている人間は、「人間」よりも「金」が偉いと位置付けているからだろう。

俺の考えはこうだ。

金<人間
金<食い物
金<時間
金<友

つまり、順位をつけるなら、金より優位なものは腐るほどある。

もちろん、生きていくうえで金は大切だ。俺も、たくさんの金は欲しい。しかし、金が何よりも偉いとは思わない。

「お客様は神様だ」は、実は「お金は神様だ」と言っているようなものなのだ。

真の漢なら、金に媚びず、金に惑わされず、店員や食い物など目に写るもの全てに敬意を示し、決して横柄にならず、謙虚に金を払える客であってほしい。

 

1件のコメント

  • 同感。最高。

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