2020年7月18日
其の十五 相対と絶対
比較のしようがないもの
アリストテレスは獅子吼した。
幸福は人生の意味および目標、人間存在の究極の目的であり狙いである。
Happiness is the meaning and the purpose of life, the whole aim and end of human existence.
人生の目的は、幸せになることである。
周囲に左右されない、貴様だけの絶対的な幸せを手に入れることである。
隣人より大きな家に住めたら幸せなのか?
隣人が更に大きな家を建てたら不幸なのか?
そのように、他者と対比することで幸福度が左右されるものは、浅はかなまやかしである。
てめえだけが知っている唯一無二の絶対的な幸せ。
これを見つけることは容易ではない。何故なら、人は比較する生きものだからだ。
それを知っていてもなお、人は比較し続ける。例えば、女はその美を、男はその富を、誰の指示もなくいたずらに比較する。
相対的な幸せを求め続けた挙句、なんと下らないことか、とようやく気付く。
そして自分にとって本当に大切なもの、必要なものがぼんやりと見えてくる。
無いものではなく、有るものに目を凝らせ。
頭ではなく、心で感じるもの。世の中の競争相手が全てなくなっても、それでも手放したくないもの。
それがあれば、実は十分に幸せなのではないか。
そして何より、そう感じられるよう、心を磨け。
優しくも厳しい家族愛
麗しい真の友情
厳格な師弟関係
大自然の呼吸
逆境の克服
異文化との交流
異国情緒との接触
万学の探求
鋼の肉体の構築
心を磨く機会はたくさんある。
漢なら、今すぐ取り掛かれ。
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